入学から卒業まで

科目概要

科目区分 授業科目の名称 講義等の内容
専門科目 学部共通
科目群
Academic Foundations 一年間の海外留学に必要な学術的スキルを学ぶ。リーディング、ライティング、リスニング、ノート・テーキング、プレゼンテーション、ディスカッションの各スキルを学ぶ。さらに、海外留学を経験するうえで、欧米の大学レベルの課題をこなすために必要なタイムマネジメントのやり方も学ぶ。特に、正しい文法と構文を伴う5段落のエッセイを執筆すること、学術論文に必要な注や引用の作法を身につけること、リスニングやリーディングにおいて要点を理解する技術を身につけること、学術的議論を行う能力を身につけること、を目標とする。
Academic Foundations: Study Abroad I 本科目は海外留学先で行われる。最初のセメスターで、学生はリーディング、ライティング、ディスカッションなどの英語スキルを習得する。新しい学問的環境のもとで、学生は世界中の学生との異文化コミュニケーションを体験する。リーディングは、文化、科学と技術、国際ビジネス、時事問題などに関するもので、さまざまなバックグラウンドを持った学生と議論する機会を提供する。学生は、5段落エッセイを書けるようになり、ディスカッションやプレゼンテーションスキルを磨き、自分の考えや意見を表明できるようになることが求められる。
Academic Foundations: Study Abroad II 海外留学の第二セメスターでは、第一セメスターでの学びをさらに深く追求する。リーディングのレベルはより高いものとなり、より現代の社会、経済、政治的諸問題に対して複雑な問題を扱うようになる。学生はまた、クラスメートとの学問的な議論を通して、必ずしも自分の考えに同意しないだろう他国の学生に対して自分の考えを説明する能力を身につけることが求められる。同時に、そうした考えを支えるエッセイや研究レポートを書けるようになることが期待される。コースが終了するまでに、学生は、創価大学に戻ってから受講する英語で行われる科目を受講するに十分な能力を獲得することが期待される。
Cross-cultural Understanding 多様な言語とエスニック・グループが混在する異文化状況についての基本的知識を学ぶ。当然ながら、必修となる一年間の海外留学の準備ともなる。文化や言語に関するさまざまな理論的枠組みについての基礎知識とともに、コミュニケーション、相互理解、対話の重要性も学ぶ。異なる文化や言語のあいだに生じる誤解に関しても、様々な状況を想定しながら学んでいく。また、ロール・プレイングを通して、海外生活で経験するような諸状況を再現する。さらに、理由を述べる、許可をもらう、招待を受ける(拒む)、意見を表明する、といった実践的な言語ストラテジーを学ぶ。
Introductory Statistics 現代社会において、経済・社会の実態や人々の行動・意識を明らかにするための社会調査が数多く行われている。この講義の目標は、その分析結果を読みとるために必要となる統計学の基礎を理解すること、および実践的側面も考慮した基本的・応用的な分析手法を習得することである。具体的には、確率と確率分布、記述統計、回帰分析、統計的仮説検定、を中心する。多変量解析の一部についても解説したい。また講義では実際のデータを、RやEXCEL等のソフトを用いて統計的分析を行う。
Introduction to Global Culture and Society 社会学、歴史学、哲学の基礎知識と方法論を学ぶ。社会学と近代歴史学がどのように誕生したのか、それらの学問が、構造と機能、社会的葛藤、多文化主義、ジェンダー、人種といった社会的諸問題をどのように扱ってきたのかを検討するのかが主たるテーマである。学生はさらに、自然、社会、文化をめぐる西洋思想とその概念を検討し、西洋哲学史の基礎も学ぶ。ほかにも、社会化、社会構造と相互関係、社会組織、逸脱と社会管理、社会階層、社会変化、経済的衝撃、政治、家族、宗教、教育、社会環境といった多様なテーマをとりあげ、人文・社会科学を専門的に学ぶための基礎を学ぶ。
Introduction to International Relations and Politics 国際関係論の基本概念と諸理論を学ぶ入門科目である。まず、リアリズム、リベラリズム、ラディカル・アプローチ等の諸理論や、近年のガヴァナンス論、グローバル化論を検討する。その上で、安全保障、グローバルな諸制度、グローバル政治経済、地域統合などの具体的問題に論及したい。本科目を通じて、学生が(1)国際関係論の知的伝統を理解し、(2)現代グローバルシステムの特徴を把握し、(3)地球大での富と貧困、戦争と平和といった権力関係を分析し、(4)グローバル・ガヴァナンスの実態と限界を検討し、(5)グローバル社会の変容とその将来について一定の見通しを立てることを目指したい。
Introduction to Global Economy and Business 変化のスピードが速い「経済」と「ビジネス」の分野を理解するために、その基本的な理論と、それが現実にどのように機能しているかについて明らかにしていく。本科目の学修では以下の点に留意して展開していく。第1にグローバル化という現象が個人と企業に与える影響について、知識を身につけていく。第2に、国際資本市場、国際的なマーケッティング、地球規模の経営戦略など、現在多くの国際的な企業が直面している課題について、様々な事例を挙げながら説明する。
Academic Writing I 海外留学から帰国したばかりの学生を対象として、海外で得たアカデミックな英語能力のさらなる強化を目指す。特に、議論を支える十分な証拠と資料を提示し、適切な引用・注を付した、アカデミックな形式にきちんとのっとったリサーチ・ペーパーを書くために、必要とされる種々のスキルの向上を目指す。引用や参照の仕方、参考文献・ビブリオグラフィーの記し方、書き換え、要約といった技術を学ぶ。個人的な指導がきめ細かく行きわたるように、約20人程度のクラスに分かれる。
Academic Writing II 各演習科目と補完的機能を果たす。学生は、演習の指導教員が課した課題を英語で完成させるために、アカデミックな英作文に関する個人的な指導を受けることができる。加えて、議論を支持する証拠の提示の仕方、適切な引用の仕方や注の付け方といった、アカデミックな形式にのっとった書式の整え方を常に確認し、さらには各演習の分野に即した語彙や専門用語、執筆スタイルについても学ぶ。個人的な指導がきめ細かく行きわたるように、12-15人のクラスに分かれる。
Academic Writing III 演習の指導教員の指導のもと、学生が英語でリサーチ・ペーパーを書き上げるためのサポートを行う。英語担当教員は、演習指導教員と協力しつつ、学問的水準に堪えうる論文執筆を指導する。特に、ドラフトの執筆と推敲の仕方に力を置く。その指導の過程で、議論の裏付けとなる資料の適切な提示や、適切な引用の仕方、注やビブリオグラフィーの正確な記載等について、学生は常に確認を受けることとなる。個人的な指導がきめ細かく行きわたるように、12-15人のクラスに分かれる。
Basic Seminar I 本演習は、教養教育の基礎を養うことを目的とする。演習は、それぞれのクラスを担当する教員によって選ばれたテーマに沿って、講義ではなくディスカッション・ベースで行われる。ディスカッションは、課題文献の内容を理解し、視野を広げることを促し、効果的なコミュニケーション能力だけでなく、自律的学習者としての態度をも養う。学生は、その後の学修に必要とされる批判的読解力と表現力を培うことができる。ディスカッションに積極的に参加するために、学生は授業前一週間にすべての課題文献を読んで考察することが求められる
Basic Seminar II 英語圏留学から帰国した後の2年次後期に配置され、本学入学後わずか半年たらずの後に1年間近くの留学経験を積んだ学生たちが、日本社会の文化やシステムを再び受容することを手助けし、さらには今後の学生生活の計画とキャリアパスを策定することを目的としている。「Basic Seminar I」と同様に、1クラス15名以下の演習形式で行う。前半は、自身の異文化経験を自ら発表し、他者の経験を共有する作業を通じて、「異文化理解とは何か」と、実体験に基づいた考察を行い、グローバル・マインドを養う。そのうえで、キャリア・ガイダンスや社会人を招くなどを通して、学生が具体的な進路を模索する際のさまざまなサポートを行う。ほかにも、履修計画やゼミの選定など、学修全般にわたる指導も行う。
Seminar I 現代のグローバルな問題に焦点を当て、3~4名の教員(人文、政治、経済の各専門領域から少なくとも1名を含む)が一つのグループを構成し、複数回にわたりチーム・ティーチングの手法も取り入れて、共同して演習を進める。学生は、ある問題に関する複数の学問的視座を学ぶことで学際的アプローチを経験すると共に、それと並行して、歴史・文化、政治・国際関係、経済・経営のそれぞれの専門領域で問題をさらに掘り下げて研究する。担当教員は、学生がそれらの諸問題を分析し解決方法を導き出せるよう、各専門領域における諸概念と分析枠組みを提示する。
Seminar II 「Seminar I」で、今日のグローバル社会における様々な課題に対し、複数の人文・社会科学分野からの学際的なアプローチを学んだことを前提として、特定の教員の指導の下で、その教員が担当する専門分野における研究課題や研究方法を、具体的な研究活動を通じて学修をする。
Seminar III 特定の教員の指導の下で、その教員が担当する専門分野における研究課題や研究方法を、「Seminar II」より更に発展・深化した形で、具体的な研究活動を通じて学修をする。
Capstone 本学部での全ての学びの成果を、学生自身が選択した具体的な社会問題・テーマに関する調査活動と、英語によるリサーチ・ペーパーという形でまとめる。
International Fieldwork 本科目の目的は2年次後期の春期休業期間中に、欧米諸国とは異なるアジア地域への短期研修を行い、学生の異文化理解力、学際的視覚から地域を捉える力、地域の課題に解を求めていく力を自主的に養成する機会を提供することにある。研修先は多様な宗教、文化、言語が並存する複合社会(Plural Society)であり、典型的な植民地経済から中進国へと急速な変化を経験したマレーシアとした。本科目では、マレーシア公開大学での現地研修2週間に加え、事前研修(4週間)、研修後のレポート作成(2週間)の計2ヶ月にわたり協働学修を行っていく。
Global Workshop I 世界で活躍するリーダーに、本学部の学生のために講演を依頼する。グローバルに展開する企業のリーダーのほか、国連など国際機関の職員、あるいは先端分野で成果を重ねる研究者など、各界のリーダーを招く。学生は小グループを構成して、講演者との直接の対話の機会を得る。講演者によって語られた国際的視点は、学生との直接の対話を通して、彼ら/彼女らの視野を広く深く広げることになるだろう。学生たちは、講演当日に備えて、テーマに関する事前学習を行う。
Global Workshop II 学生たちがさらに多くの各界のリーダーたちと対話を重ねる機会を提供する。グローバルに展開する企業のリーダーのほか、国連など国際機関の職員、あるいは先端分野で成果を重ねる研究者など、各界のリーダーを招く。学生は小グループを構成して、講演者との直接の対話の機会を得る。講演者によって語られた国際的視点は、学生との直接の対話を通して、彼ら/彼女らの視野を広く深く広げることになるだろう。学生たちは、講演当日に備えて、テーマに関する事前学習を行う。なお、本科目では、Global Workshopとは異なる分野の識者を招く。
歴史・文化
科目群
Modern World History グローバリゼーションという観点から近代世界の歴史を考察する。19世紀に世界のヘゲモニー国家として君臨したイギリスとその帝国の歴史を具体的事例としてとりあげ、今日の世界を理解するうえで必要な歴史学的テーマを検討する。具体的テーマは次の通りである。1.なぜヨーロッパの初期植民計画は失敗に帰したのか? 2.貿易は支配の道具なのか? 3.「帝国の英雄」は本当に英雄か? 4.奴隷貿易をいかに語るか? 5.普通の人びとの歴史とは何か? 6.アフリカ史の主人公は誰か? 7.大英帝国はどのように描かれたのか? 8.なぜ人びとは異なる歴史を語るのか? 9.脱植民地化は間違いだったのか? 10.コモンウェルス移民のアイデンティティーとは? 学生は、テキストを用いて、議論や発表を通してテーマを掘り下げ、本学部で学ぶ諸学問の基盤として、世界近現代史の基礎的知識の習得を目指す。
International History in the 20th century 帝国主義の時代から冷戦の崩壊に至る20世紀史を、国際体制の変遷という観点から考察する。これを、1.帝国主義、2.二つの世界戦争、3.冷戦、4.脱植民地化、5.ポスト冷戦、の五つの局面に分けて検討する。とりわけ、20世紀の激動する国際関係の根幹を構成したと考えられる諸問題、すなわち植民地主義、ナショナリズム、国際組織、ユーロセントリズム、歴史認識問題といった論争含みのテーマを取り上げ、レクチャーやグループワークなどを通して、歴史学の立場からこれらの問題が現代世界に持つ意味を検討する。「Modern World History」の目的と同様に、現代世界を直接に導く世界史の基礎知識を習得し、未来を構想する歴史学的知見を得ることが主たる目標である。
Global Issues in Social Policy 政府と国際組織は、社会の保護と福祉の諸政策を計画し、施行するものである。本科目では、近代福祉国家の形成と維持について学ぶ。育児・教育政策、仕事と福祉、老化と人口、移民と文化的多様性といった問題がテーマとなる。とくに、先進国と途上国の社会政策を比較検討する。貧困、平等、雇用といった問題に対するグローバリゼーションの衝撃も扱う。さらに、特定の国家ないし国際的文脈における関連諸政策に対する分析スキルも学ぶ。
Education for Sustainable Development グローバリゼーションは、教育政策に大きな影響をもたらした。とりわけ、国の教育制度において、相違よりも同一性が見られるようになった。これは果たして正しいことなのか。教育はこれに依存していいのか。それは文化・エスニック・ナショナルな文脈に関係しているのか。こうした問題を考えてみる必要がある。この点において、持続的発展の教育は、実行可能な選択肢であるといえよう。それは、個人が、持続的発展の未来をつくるのに必要な知識、スキル、態度、価値観を獲得することを可能にする。本科目は、こうした観点に立ち、先進国と途上国の持続的発展の教育の理論と実践を検討する。教育を通した発展の理論とモデルを検討し、現地に根付いた知識といった、学びと教育の可能性を考察する。
Modern Social Thought 社会哲学の研究は、政治的生活の中に見出される社会構造や制度に倫理や道義の概念を適用し、個人と社会の関係を考察することを主たる課題としている。既存の社会制度や政治的実践を評価する基準を考察するために、多様な政府形態と社会形態が分析の対象となる。政府をめぐる現代の自由主義理論や個人主義の諸理論を学ぶにあたり、本科目は、近代性をめぐる二つの競合する概念、すなわち「社会契約論」と「反社会契約論」とに着目する。それぞれの政治的・社会的諸理論がいかに民主主義の未来をめぐる理解に影響を及ぼしているか、政治・社会哲学の主要概念を学びながら、政治的・社会的関係や制度について深い理解を養うことが、本科目の主たる目標である。
Global Justice and Intercultural Ethics 正義をめぐる問題の多くが地球的規模の解決を迫られるなか、われわれの社会や政治理論は依然として、正義を保障する主たる責任は国民国家にあると考えている。この科目では、単一の国民国家を超え、いまやグローバル正義として論じられるようになった、正義の問題を検討する。主なテーマは、1.主権や国民性など国際政治理論における主要な諸概念、2.ロールズの正義論を含むグローバル正義をめぐる諸理論、3.グローバル・シティズンシップ等を含む今日の政治倫理などである。グローバル正義をめぐる古典と現代の理論を読み、主要な哲学的諸問題を批判的に考察することを通して、現代の政治的争点を分析し、喫緊の倫理的課題を論じる政治理論を考察する。
Global Sociology and Anthropology 現在のグローバル化された社会を理解するために、社会学と人類学の基本概念を学ぶ。さらに、文化、社会構造、社会的機関といった「社会的影響」は、人間の行動にそれぞれどんな影響を及ぼしているのかを明らかにする。また、集団として行動する個人は、これらの「社会的影響」をどのように再生産・変容するかについても検討する。本科目は、自分自身とグローバル社会を客観的に考察することを学生に促し、批判的思考を広げ、社会学・人類学の観点から社会現象を分析する能力を発達させる。
Transnational Migration 移民・移動研究についての現代理論と議論を学び、アジア・ヨーロッパ・オセアニア・北南米をケース・スタディーとして取り上げる。さらに、文化・人種・エスニシティ・ジェンダーの諸問題と関連して、移民間の「アイデンティティーの交渉」と、人間の行為(エージェンシー)を形作る社会構造と言説空間のインパクトに関して、総合的に検討する。加えて、人間の移動と権力関係、社会構造とエイジェンシーのダイナミクス、そして場所とアイデンティティーの相関性についても検討する。本科目は、世界中の移民・移動の動向と課題を探求するツールとして役に立つように構成されている。
政治・国際
関係科目群
Contemporary Political Theory 自由民主主義理論、およびそれへの諸批判の検討を通じて、現代政治理論の諸潮流を理解することを目的とする。冷戦終結より20年以上を経た現代、民主主義の「さらなる深化」を求める多くの陣営から、自由民主主義批判がなされている。本科目ではまず、正義論を含む現代自由主義理論、および自由主義内部における正義論批判を検討し、さらに「共通善の政治」(共同体主義、共和主義)、「差異の政治」(フェミニズム)、「アイデンティティの政治」(多文化主義)などを紹介し、「政治的なるもの」の認識を深めたい。
Citizenship and Democracy in a Global Age グローバル時代の民主政治において、なぜシティズンシップ(市民性)が問われるのかを探究することを目的とする。本科目では、政治理論におけるシティズンシップとして「公的参加」と「異質性への寛容」を考える。そして、1970年代の「参加民主主義」から現代的「ラディカル・デモクラシー」の潮流と、冷戦終結前後に世界的に注目された「市民社会論」の流れを把握しつつ、今日的なグローバル・デモクラシー論やグローバル市民社会論へと議論を進める。最後には、グローバル・シティズンシップはいかに可能かについて論及したい。
Great Power Politics in the World 大国間の協力と競争、将来的なバランス・オブ・パワーについて考察する。特に、日本、中国、ヨーロッパ、インド、ブラジル等の諸国・地域がグローバル政治をリードし得るかどうか検討する。さらに、アメリカの力の変容に注目しつつ、アジア太平洋地域における米中の戦略的な競争関係も考察したい。以上の諸国・地域が、東・南シナ海の紛争回避、イラン核開発の抑制、エネルギー問題についての協力強化、中東・アフリカの地域紛争への介入、等々の諸問題について協力関係を築けるかどうか検討することが、本科目の主たる目的である。
International Political Economy 国際関係論の一分野たる国際政治経済学の基本を学ぶ科目である。国家と市場の関係、国際システムにおける権力と富の関係に注目し、近年の諸議論を理解するため多くの具体的事例を検討する。特に、グローバル化が経済発展に及ぼす影響が国ごとにいかに異なるかを追究したい。さらに、深まるグローバル化に対する、国家やグローバルな諸制度による政策的な応答にも論及する。本科目では、学生に(1)国際政治経済学の主要アプローチを紹介し、(2)国際経済の主な論争に関する基礎知識を提供し、(3)国際関係における政治と経済の相互作用を理論的・実証的に理解することを促し、(4)国際政治経済学の文献を批判的に読解する能力を養いたい。
International Institutions and Global Governance 無政府性を特徴とする主権国家体制の中で秩序や制度的枠組みが成立する過程を学ぶ。まず、国際関係論研究のリベラル的アプローチの系譜に従って、バランス・オブ・パワー、国際法と国際機構、地域統合、相互依存、レジーム、多国間主義という国際社会に成立した各種の制度的枠組みを概観する。さらに近年のグローバル化の進展と共にその必要性が認識されてきた国際社会の公共的利益を追求する制度的枠組みとしてのグローバル・ガバナンスについて、その概念を支える価値観・哲学、グローバル・ガバナンスが求められる問題分野とその分野に関わる主体、具体的に成立している制度について考察する。
International Relations in Asia 日本が位置するアジアにおいて展開する国際関係について学ぶ。まず、19世紀以降のアジアの国際関係の歴史的展開を概観し、欧米の被支配地域としての戦前のアジアから、冷戦により分断された戦後のアジア、そして欧米に並ぶ重要な地域として台頭する冷戦後のアジアという変化の過程を観察する。続いて、アジアの国際関係における米国の役割、中国とインドの台頭、地域的枠組みと制度の発展、北朝鮮の核開発問題、日本外交とアジア等々、今日のアジアの国際関係における重要な諸問題をテーマ別に考察する。
International Bargaining グローバル化した世界における外交および政府間交渉の重要性について検討する。特に、戦争回避や国際的危機への対応をめぐって国際社会が有効な外交を展開した事例(キューバ危機、ドイツ再統合、日中関係、ボスニア紛争等)、逆に外交が失敗した事例(2003年のイラク戦争、アフガン戦争、イスラエル・パレスチナ問題、北朝鮮とイランの核開発問題)を、取り上げてみたい。本科目では、いかにすれば国際交渉が最大限に有効となるか、外交と実力行使をどのように組み合わせるか、人権侵害や戦争の回避のため国連などの国際機関をいかに効果的に機能させるか、について注目したい。
Comparative Politics 比較政治学の理論から具体的な事例研究までをカバーしながら、政治の比較研究の方法を紹介したい。特に、民主化のプロセスが国や地域によっていかに異なるかに注目することで、民主主義の概念や、諸外国に民主主義をもたらす国際的な作用といった重要な問題を考察する。本科目では、(1)複数の諸国を体系的に研究する比較研究の方法を紹介し、(2)現代の主要な統治システムを概観し、(3)さまざまな研究を発展的な視座から比較政治学に位置づけ、(4)現代政治における開発・自由化・民主化プロセスの理解を深めることを目指したい。
Management of Non-Profit Organizations 先進国政府の多くが市場経済と民主主義の下で財政的な制約を受けて活動している現在、公的な性格を持つ非政府機関が、小さな学校のようなものから世界的な規模の組織に至るまで、様々な公共的分野において多様な展開を見せている。政府セクターからの財政支援が限定されている中で、これらがどのようなミッションや手法によって活動しているのかを、経理及び財政運営の視点と、行政的又は国際政治的視点から、各種の具体的なケースに沿って考察する。
経済・経営
科目群
Microeconomics 私達の欲望は限りないが、資源は限られている。ミクロ経済学では、消費者や企業はかぎられた制約の下で自己の目的を最大限実現するように行動する、と考える。ミクロ経済学は、市場経済において、個々の企業や家計がどのような意思決定をしているのかを考察する。具体的には、競争や、独占、公共財の供給や、環境問題といったトピックスを通して、ミクロ経済学の理論的枠組みを学習する。また、現実の政策課題(例えば、TPP参加や電力供給体制の望ましいあり方など)を活発に討論し、学習した理論の応用力を磨く。
Macroeconomics マクロ経済学は、一国経済が全体としてどのように機能するかについて分析する。経済全体の活動水準をどのように計測するか。経済が成長し豊かになっていくメカニズムはどのようなものか。景気がよくなったり悪くなったりするのはなぜか。高いインフレに悩む国もあれば日本のようにデフレに悩む国もあるのはなぜか。これらが本講義で扱う主要なテーマである。これらの問題を分析するための新古典派やケインズモデルの基本的な理論を理解し、応用力を高めることを目指す。
Poverty and Development 本科目の目的は「貧困と開発」(開発経済学)に関連し、2段階の学びを効果的に行うことである。第1段階として、2年次後期の必修科目である「Introduction to Global Economy and Business」 で培った知識・方法を基に、開発経済学に関する諸概念や理論を理解していく。第2段階では、問題指向型、政策指向型アプローチを採用し、成長の壁、貧困と所得分配、人口増加、環境破壊等の諸課題の構造を理解し、その上で現実的に考えうる解決策を提示していく。なお本科目では、LTDなどを通じたアクティブ・ラーニングを行っていく。
History and Theory of World Economy 本科目の目的は2つの視覚から世界経済を学ぶ事にある。1つ目は経済のグローバル化の軌跡を学び、それが現在の世界経済状況に与えた意義を、グローバル・ヒストリーなどの研究成果と経済史研究の蓄積をもとに理解する。2つ目は国際経済学に関する基本的な理論・モデルを貿易・為替等の側面から解説し、それらの現実的な意味について考えていく。本科目では問題志向型、政策志向型アプローチを採用し、積極的なアクティブ・ラーニングを行っていく。
Management Science 本科目の到達目標は、ビジネスの課題解決のために一般的に用いられる分析方法を学生が修得することにある。企業が戦略的な意思決定を行うために、経営管理を分析する能力は重要性を増している。本科目を通じて学生は、ビジネスの課題を識別する方法、解決手法について学んでいく。複雑なビジネス状況を把握するためには実践的な数学的モデルの能力が必要となる。そのために学生はエクセルやその他のソフトウェアに精通し、必要とされる数学的処理、結果分析、対策案の提示ができるようにする。
International Business 地球化時代にあって、ビジネスマンは、国際取引における人間関係、組織、環境について知る必要がある。本科目の主要な目標は、実際に国際企業で働くか否かに関わらず地球化時代のビジネスを効果的に行うための道案内をすることである。本科目は受講生が教養ある市民になり政府の政策やグローバル化に影響を与える主要な課題を理解する手助けをする。科目修了時には、学生は国際ビジネスの実際を理解し、説明できるようになる。
Marketing マーケティングは広告および消費者に製品やサービスの購入を促す以上のもので、2つの基本的活動からなる。1) 消費者のニーズと目標を見極め、これらの欲求を満たすように製品をポジショニングする。2) マーケティング・ミックス、つまり、消費者に製品を知ってもらい、最も適した流通経路で届け、価格付けを効果的に行い、購入への動機づけをする。本科目では、学生はこれらの活動の原理を理解し、市場を分析し、戦略を作り上げるための初歩を学ぶ。
Operations Management 本科目では企業が財・サービスの計画、実施を行う段階で、如何に資源の最適化を行うか、その方法の学習に焦点をあてる。企業は財やサービスを生産のために、国境を越え人的資源、資本を活用し、地球規模で必要とする場所に分配している。本科目を通じて学生は経営管理論の主要な視角とグローバルな市場の役割を学んでいく。また数量的なモデルを用いて経営管理の様々な課題の解決手法を学んでいく。特に実際のケースやシミュレーションを通じて、経営管理改善のための実施方法を学ぶ機会を提供する。
International Human Resource Management 本科目の目標は日本とアジアを中とした人的資源管理論の国際的アプローチに関して、理論的、実際的含意を理解することである。本科目で扱うトピックスは①人的資源の市場における需要と供給の状況、②特定の社会・文化、ビジネス環境における、異なる人的資源アプローチ、③世界の労働理論のトレンドと変化と問題点、④アジアにおける人的資源の機能と活動、⑤多国籍企業がアジアで経営スタッフをどのように選び、報酬を与えているか等である。