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本学部・山田教授の論文が国際専門誌「Human Affairs」に掲載されました

2016 / 04 / 22

国際教養学部・山田竜作教授の論文「Karl Mannheim on Democratic Interaction: Revisiting Mass Society Theory(カール・マンハイムの民主的相互行為論――大衆社会理論再訪)」が、国際専門誌「Human Affairs: Postdisciplinary Humanities & Social Sciences Quarterly」(Volume 26, Issue 2)に査読(※1)付き論文として掲載されました。
 本誌は、人文・社会科学分野の発展のために1990年に創刊されたもので、スロバキア科学アカデミーが発刊する英文雑誌です。

 掲載された論文は、科学研究費補助金・基盤研究(C)(一般)「イギリス期カール・マンハイムの政治社会思想――精神の民主化・キリスト教・合理性」(課題番号15K03297)の研究成果の一部です。
この論文で、山田教授は、従来十分に検討されることのなかったイギリス亡命後のマンハイムの社会計画論における「民主的パーソナリティ」論に光をあて、現代デモクラシーにおけるシティズンシップ教育論との接点を考察しています。特に、他者とのコミュニケーションにおいて自己変容を受け入れるというマンハイムの「統合的行動」が、今日的なデモクラシー理論で語られる「理にかなった態度」と実質的に重なり合うものであることを主張しました。
 山田教授は今回の掲載について、「この論文は、昨年のイギリス政治学会PSAとチェコでの世界心理学フォーラムWPFでの研究発表が基盤となっていますが、もともとの着想は大学院生時代にまでさかのぼります。現代デモクラシー理論の中で『民主的な行動のありよう』を考えれば、古典的な社会心理学の議論と重なることを再確認しました。社会学者であるマンハイムの著作を政治理論・政治思想として読み解く試みを長年続けてきましたが、政治学界では決してメジャーな研究対象ではないため、論文掲載という結果を出すことがいかに重要か痛感します」と述べた上で、「しばしば学際的研究の必要性が語られますが、それは自身の学問分野を徹底的に追究した果てに開かる地平であると、あらためて確信します。その意味で、『十年一剣を磨く』と言われるごとく、地道な研究を貫いてまいります」と語りました。

査読(※1):研究者仲間や同分野の専門家による評価や検証のことです。研究者が学術雑誌に投稿した論文が掲載される前に行われます。

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